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「変身ものがたり」現代のおとぎ話
秋田書店のエレガンスイブで連載されていた、
現代のおとぎ話短編集をご紹介します。

“変身譚”というくくりで8つの身体の8つの物語が描かれた短編集は、
だれもが知っているおとぎ話をベースにしたものなどを、
現代におきかえかなりアレンジした物語になっています。
そのうちの1作品をご紹介したいと思います。
ネタバレになりますのでご注意ください。

『青りんごパイ』
無愛想な顔のえりは幼少の頃自分と違うキレイな顔の母親に憧れていた。
デリカシーのない母親のひとことにきずついた思春期、そして現在は大学生。
母親が美人なのは整形をくりかえしていたからで、
自分の顔に納得がいくと父親とえりをおいて5年前家を出て行ってしまった。
その母親から今更何事もなかったように連絡が入り食事に誘われる。
気の乗らないえりは男友達の西島を連れて行く。
あいかわらずの母親は3週間前に終わったえりの誕生日にと、
アップルパイと花束を持ってきていた。
小学校の遠足で料理が苦手な母親の持たされたの一切れのアップルパイ。
母親は自分が嫌いなのかと思ったしそれ以来アップルパイが大嫌いになった。
そのアップルパイを“好きだったでしょ?”と言って渡してきた母親に、
思わず人工的な顔と胸を叱咤してしまうえりだが、
母親は逆にえりに整形手術を促し思わずビールグラスを持ち上げるが、
友達の西島がグラスを奪いビールを飲み干してしまう。
そして“えりちゃんはこのままがすっげー1番いいんで、
ていうか超ストライクなんでボク。”とひとこと。
帰り道えりと西島はえりの家でアップルパイを食べる約束をする、
西島のおかげで大嫌いだったアップルパイはただのアップルパイになった。

この他もベースが『人魚姫』だったり『おおかみ男』だったりを、
著者の渡辺ペコさんが現代を舞台に置き換え描く物語たち。
悲しい、せつない、情けなくて人間くさいリアルがたくさんつまっています。
今までの作品とはまた違った奇想が楽しめる良質の作品集は、
五感がくすぐられますよ。

変身ものがたり (秋田レディースコミックスデラックス)
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