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『ベイビーブルー』思春期のリアルな1コマ
いくえみ綾さん特集第1弾は、
『別冊マーガレット』に平成2年12月号・平成3年1月号に載った、
前後編の読みきり作品です。

中2の主人公・晴美は学校でも家でも平凡な毎日を送っている。
平凡な毎日なのに全てがなにか気に食わない。
進路や勉強はもちろん担任はサイアクだし、
高校生のお姉ちゃんの彼氏の足はデカイし、
クラスメートもなんか子供っぽいし・・・と、
些細な事にイライラしている思春期まっただ中の女の子。
ある日たまたま入った雑貨屋で小さいときからお気に入りの、
犬のぬいぐるみ“梅太郎”にそっくりな男性店員と出会う。
梅太郎(仮)に心を開く晴美は日常の不満を彼にぶちまける放課後が始まった。
一方、梅太郎は売れないバンドマンでそれが原因で彼女にフラれたばかり。
それでも夢を追いかけるのかという分岐点に立っていた。
年の離れた親でも教師でも友人でもない2人は、
お互いを冷静に見ることにより本当の居場所に帰っていく。

これは思春期のもどかしさをこれでもか!と、
鋭く描いたリアルな作品です。
このリアルさは今のいくえみ作品に通じるところがあります。
毎日平凡なのになにかわからない不満・不安、
それに対するイラつき、やつ当たり、反省のループ。
思春期の感情が的確に表現されています。
だからこそまったく他人の梅太郎という存在が際立つんですよね。
彼女にとって梅太郎は必然の存在なわけです。
その梅太郎が当時人気バンドのボーカリスト奥田民生さんに、
顔しぐさ雰囲気言動までがソックリでそのもの。
当時思春期の読者は晴美を自分に、
梅太郎を民生氏に簡単に置き換えることができ、
よりリアルに感情移入できたのでないでしょうか?
正直ストーリーにはまだ青臭さは残るのですが、
リアルという点ではズバ抜けた作品なのです。

ちなみにこの作品は今絶版になっており復刊もされていません。
そのためここで紹介するのはどうかとも考えたのですが、
いくえみ作品の分岐点の1番初期の作品であり、
どうしてもハズすことが出来ませんでした。
気になる方は中古本を手にとってみてくださいね!
と、新刊書店の私がいうのも気が引けますが。

ベイビーブルー (マーガレットコミックス)ベイビーブルー (マーガレットコミックス)
(1991/08)
いくえみ 綾

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