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「Present for me」イイ短編集見つけました!
女子高生+メイド+探偵でおなじみ、
「それでも町は廻っている」の著者が送る
デビュー作、未発表作を含む全7編の短編集。
作り方やアイデアがよくまとまった完成度の高い作品ばかりです。
その中の何点かをここで紹介します。

「Present for me」
表題にもなった作品。
遠い未来絶望的になってしまった地球のとある場所での、
壊れかけのロボットと少女のお話。
電池が切れる前にどうしてもある任務を遂行したいおしゃべりロボットが、
無口な少女に油をさしてもらうため遠く離れたロボットの家に運んでもらう。
短い旅の終わりにロボットが少女に「何がほしい?」と聞く。
少女は「トモダチ」とひとことだけ答える。
「友達はもらうものじゃなく作るものだ」と答えロボットは力つきる。
旅の間にお互いの中になにかが芽生えたふたりだが・・・。
ネタバレになるので書きませんが、
このあと話は2転3転しラストがキレイにまとまった作品。
そしてこの短編集の表紙の絵はこの物語のラストのその後だそうです。
幸せそうなふたりがほほえましいです。

「バーバラ」
ありがちな設定をよりおもしろくさせた作品。
主人公ヨシオの家に住み着いた魔女。
彼女は一人前の魔女になるために、
人間の世界で1年修行しなくてはならないらしい。
1度決めた家をキャンセルすると失格になってしまう。
(ちなみに家はクジで決まるそうです。)
そんなバーバラとヨシオの生活が始まった。
しかしこのバーバラの見た目がいかんともしがたい。
納得のいかないヨシオだがなんだか過ごしていくうちに、
カワイく見え・・て・・!??
起承転結がキレイにまとまった悲喜劇です。

「ヒーロー」
著者のデビュー作品。
ヒーローゼットがプライベートで夜中コンビニに行った帰り、
公園で悪の秘密結社デーモンナイツの幹部ピエロ怪人に会う。
すぐさま出撃したヒーローゼットだがピエロ怪人の様子が変。
なんとデーモンナイツは解散してしまったらしく就職先を探しているとの事。
ヒーローゼットは完全勝利を得、町は平和をとりもどし、
めでたしめでたし。
・・・というわけにいくわけがない。
倒すべき敵のいないヒーロー、組織のなくなった怪人、
なにもなくなってしまった現実、未来将来への不安・・・。
それを乗り越えて大人になるんですよね。
ちなみにこの作品は講談社アフタヌーンの四季賞受賞作品だそうです。
これも含め四季賞って本当にレベルが高いですね。

ニヤリとさせるものからイイ話まで著者の才能がキラリと光る
読み応えのある短編集です。
もしあなたが目的もなくフラリと入った本屋で、
何を買うか迷ったらこの短編集を思い出してください。

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(2007/08/03)
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